書籍:"IMPACT MAPPING"
引き続き、最近読んだ書籍から。今日のお題は、Gojko Adzic氏の[www.amazon.co.jp/dp/0955683645:title="IMPACT MAPPING"]です。これは80ページほどの薄い本で、それほど難しいことが書かれているわけでもありません。
実は、そのエッセンス的なことは以下のサイトにもまとめられており、サンプルも見ることができます。
IMPACT MAPとは何か
書籍のp.2には以下のような定義が載っています。
An impact map is a visualisation of scope and underlying assumptions, created collaboratively by senior technical and business peope. It is a mind-map grown during a discussion facilitated by answering the following four questions: WHY? WHO? HOW? WHAT?
要するに、GOAL(WHY?) - ACTORS(WHO?) - IMPACTS(HOW?) - DELIVERABLES(WHAT?)の階層で描かれたマインドマップといった感じでしょうか。
シンプルなツールでコミュニケーションを促進する
IMPACT MAPのよいところは、非常にシンプルであるということ。
実際に何かのツールを使って、ステークホルダーの合意形成をしたり、プロダクト/プロジェクトの定義をしたりする際に大切なのは、ツール自体がシンプルであるということだと思います。ツール自体がシンプルであるが故に、誰もがその検討プロセスに参加することができるし、ツールの習得そのものにコストをあまりかけることなく、実質的な中身の議論にフォーカスできるからです。
その意味では、このIMPACT MAPはかなり優れたもののような気がしています。
要求開発との親和性も高い?
かもしれませんね。
そのあたりをやる時のひきだしの一つに入れておきましょう。
Impact Mapping: Making a Big Impact with Software Products and Projects
- 作者: Gojko Adzic,Tom Poppendieck,Marjory Bisset
- 出版社/メーカー: Provoking Thoughts
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: ペーパーバック
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