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Always All Ways

Apologies, Glances and Messed Up Chances

Business ValueとCustomer Value

Agile Requirements Development

アジャイル開発に限らず、システム開発やそれ以前のビジネス戦略の話なども含めて、いろんな場面で「ビジネス価値」(Business Value)という言葉が出てきます。要求開発宣言でも「情報システムに対する要求は、あらかじめ存在しているものではなく、ビジネス価値にもとづいて「開発」されるべきものである」という表現が出てきますし、要件の優先順位を考える時にもビジネス価値はしばしば最重要ファクターとして取り扱われます。

 

しかしながら、私自身、「ビジネス価値ってなんだっけ?」とか「ビジネス価値ってどうやって定量化できるの?」とか、さらには「ビジネス価値だけで物事を決めていいのだろうか?」といった問いに対する明確な解を持たないまま、その言葉を便利に使い続けてきた感があります。

 

一方で、ビジネス価値と一緒によく使われる言葉としては、他に「顧客価値」(Customer Value)などもあります。また、かなり以前に(何の研修か忘れましたが)とある研修で、「Win-Winの関係を形成するにあたっては、"Business Win"だけでなく"Personal Win"も考えることが必要」みたいな話を聞いたこともあり、そのあたりもなにか併せて考えないといけないのではないかと思ったりもしていたことも事実です。結局それら(顧客価値や"Personal Win"みたいな概念)も含めたものが「ビジネス価値」に収斂されるという考え方もあるでしょうが、それでも戦略を考える上では、そこは分けて考えなければいけないのではないかと…。

 

そして、最近、改めてそこをちゃんと考えてみたいと思い始めたきっかけが、Bob Marshall氏の以下のtweetです。

 彼がどういう意図をもってこのtweetをしたのか私にはわかりません。でも確かに私自身をふりかえってみても、ビジネス価値の実現のために仕事や生活をしているかというとそうでもないような気がします。

 

そんな中で、考えるヒントとなりそうな資料がありましたので、ここで共有しておきたいと思います。ここで埋め込んでいるプレゼンテーション2つは、Dennis Stevens氏による"What to Build"を考えるにあたってのBusiness Analysisの手法に関するものです。重複する部分もありますが、それぞれに重要な要素が含まれていますので両方ともご覧になることをおすすめします。

これらのプレゼンテーションの中では、ビジネス価値について"Business Value Goal Model"を、顧客価値について"Customer Value Profile"を使って可視化し、それらを"Capability Model"につなげていくといったフレームワークを提示しています。これはなかなかよいですね。そのうち、これらを実業務でどのように適用できるか、しっかりと検討してみたいと思います。

 

また、余談ではありますが、上のプレゼンテーションに出てくる"Customer Value Profile"を見ていて思い出したのが、ブルーオーシャン戦略で使われる「戦略キャンバス」(Strategy Canvas)です。これは、前職の会社への入社時にもらった本があるので、改めて目を通してみたいと思います。なんとなく、このあたりからアジャイル開発におけるBusiness AnalysisやRequirements Developmentに関するいい感じのフレームワークが見つかりそうな気がしています。

 

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)