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Always All Ways

Apologies, Glances and Messed Up Chances

プロダクト合気道(Product Aikido)

Agile Requirements Development Learning Book

CPA GlobalのHead of Product Development FlowであるBob Marshall氏(twitterのアカウントで、 @flowchainsenseiと呼んだ方が馴染み深いかもしれません)が、CPA GlobalのProduct Developmentのマニュアルを公開しました。そのタイトルが"Product Aikido"です。
簡単な説明は、彼のブログエントリーをご参照ください。そこからpdfファイルをダウンロードして読むことができます。

これがなかなか私のツボにハマったので、簡単にご紹介しておきます。

書いたのはRightshiftingやMarshall ModelのBob Marshall

いまさらBob Marshall氏についての説明などは不要だと思いますが、代わりに過去のこのブログで彼に関連したエントリーも書いていますので、ここにリンクを貼っておきます。

その彼が、プロダクト開発の社内マニュアルを書いて公開したというのだから、それだけで期待が高まりますよね。そして、まだ斜め読みしただけですが、期待を裏切らない内容です。

マニュアルというよりフィロソフィ(哲学)

彼はこの中でこの"Product Aikido"を指すのに、"Philosophy"とか"Doctrine"という言葉を使っています。なのでこれは単なるマニュアルというよりは、「プロダクト開発のこころ」とも言えるようなものではないかと思います。
というわけで、4章からなる全体の構成も、

  1. The Nature of Product Development
  2. The Theory of Product Development
  3. Preparing for Product Development
  4. The Conduct of Product Development

というように、プロダクト開発って何やねん?というところから始まっています。

なぜ「合気道」?

"Product Aikido"という名前にした理由については、末尾の奥付に以下のように説明されています。

The author chooses the name "Product Aikido" to reflect the role of spirit, especially harmony, which lies at the centre of effective product development. We might serve our purposes better if we regard entropy not an enemy, but rather as a wayward friend, with whom nevertheless we choose to dance.

が、もうちょっとイメージしやすいところでいえば、第1章にある以下の部分が、合気道のメタファーを使っている箇所としてわかりやすいかもしれません。

Product Development is fundamentally an interactive social process. We might imagine a randori situation (freestyle Aikido training) with a uke (receiver) and nage (thrower), each attempting moves and countermoves to try to defeat the other. Product development is thus a process of continuous adaptation to events, of give and take, simultaneous synthesis and dissolution.

心構えの書

つまり、これはプロダクト開発に取り組む上での「心構え」を記したものであるというのが私の印象です。したがって、前書きでも書かれているように、リファレンスマニュアルのように使うのではなく、最初から最後までじっくりと読んでみるのがよいのだと思います。
というわけで、昨日のエントリー(「オブジェクト指向のこころ」)に続く"こころ"シリーズ第2弾でした。