Always All Ways

Apologies, Glances and Messed Up Chances

Book

組織に変化をもたらすための4冊+1 〜Fearless Change(翻訳版)の出版に寄せて〜

書籍"Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas"の日本語訳が出版され、ありがたいことに献本をいただきました。翻訳者にはアジャイル界隈で日頃お付き合いをいただいている方々の名前が並んでいます。原著は Mary Lynn Manns, Ph.D. と Linda R…

"The Healthy Programmer"を読み始めている

あまりにもBlogをサボっていて書き方を忘れてしまいそうだし、またいつも本は読み終わってから書評っぽいBlogを書こうとして読んでいるうちにその気がなくなってしまうということも続いているので、とりあえずこの本については読み始めの段階でなんか書いて…

「ワークショップデザイン論」を読んで

私自身は、研修やセミナーなどで行われるワークショップが苦手です。もちろん、よく考えられて運営されたワークショップで多くの気づきを得る場合もあるにはあります。しかし、なんとなく「ワークショップ的な」ことで適当に時間を埋められたり、なんとなく…

書籍:"IMPACT MAPPING"

引き続き、最近読んだ書籍から。今日のお題は、Gojko Adzic氏の[www.amazon.co.jp/dp/0955683645:title="IMPACT MAPPING"]です。これは80ページほどの薄い本で、それほど難しいことが書かれているわけでもありません。 実は、そのエッセンス的なことは以下の…

プロダクト合気道(Product Aikido)

CPA GlobalのHead of Product Development FlowであるBob Marshall氏(twitterのアカウントで、 @flowchainsenseiと呼んだ方が馴染み深いかもしれません)が、CPA GlobalのProduct Developmentのマニュアルを公開しました。そのタイトルが"Product Aikido"で…

オブジェクト指向のこころ

今日は、今(今更ながら)読んでいる本について紹介したいと思います。 その本とは、 Amazon.co.jp: デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ (Software patterns series): アラン・シャロウェイ, ジェームズ・R・トロット, 村上 雅章: 本 で…

JurgenのManagement 3.0コースの開催について

先日、Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013にJurgen Appelo氏が来日するということで紹介記事を書きました。 Jurgenがやってくる ヤア!ヤア!ヤア! - Always All Ways 本日は、そのJurgenが世界各地で開催し好評を得ているManagement 3.0コース…

Jurgenがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!

既にみなさんご存知のことと思いますが、Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013にJurgen Appelo氏がやってきます。 というわけで、予習エントリでございます。 まず一冊読むなら"Management 3.0" とりあえず読んでおきたいのは、"Management 3.0"で…

尊敬されていないイノベーターに、自分のアイデアを売ってしまわないこと

「How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜」の中で好きな箇所を一つ挙げろと言われたら、私は次の一節を挙げると思います。 決して、あなたが今後説得したいと考えている人々に尊敬されていないイノベーターに、自分のアイデアを売ってしま…

チェンジ・マネジメント3.0の何が3.0なのか

最近、宣伝づいているようで恐縮なのですが(実際、宣伝なのですが)、先週末に達人出版会より"How to Change the World〜チェンジ・マネジメント3.0"がリリースされました。おかげさまでみなさんにTwitterやブログでも取り上げていただき、翻訳者はじめ関係…

「How to Change the World〜チェンジ・マネジメント3.0〜」が出ました!

3月末頃からユルユルと翻訳作業を進めてきた"How to Change the World"(Jurgen Appelo著)の日本語版を、昨日(7/13)無事に出版することができました。本書は電子書籍版(PDF/EPUB)のみで、達人出版会さんのサイトから購入できます。 How to Change the Wo…

経営にとってのアジャイル(または最近のSteve Denningの記事がツボにはまるという話)

このブログでも今まで、アジャイル開発におけるマネジメントやマネージャーの役割について何回か取り上げてきました。が、今までのはそれでもまだ、どちらかというと「現場より」のマネジメントの話でした。(会社の役職で言えば課長から部長くらいのイメー…

"Lean Healthcare"ってなに?

さきほど、こんなブログ記事がアップされていました。 Interested in a Possible Lean Healthcare Study Trip to Japan? — Lean Blog そしてそこから辿っていくと、少し前のこんな記事にもぶつかりました。 Video: Salem Health CEO & Senior Leaders Commen…

DisciplineとInstitutionalization

アジャイル開発への取り組みに関して、現場メンバーとユーザ/顧客は前向きだけれども、情報システム部門も含めた社内マネージャ層が支持してくれないという話を良く聞きます。過去、自分の組織の中でのアジャイル開発(Scrum)の導入・展開を推進してきた経…

書籍 "Agile for Managers" のベータ版

このブログでは今までしばしばマネジメント視点で見たアジャイル開発とかアジャイルな組織の話を書いています。その中でいくつかの書籍も紹介していますが、またちょっと気になる書籍が出版準備中との情報を見つけましたのでご紹介しておきます。しかも現在…

リーンソフトウェア開発がいまだによくわからない

アジャイル開発というと、まず頭に浮かぶのがXP、Scrum、Lean、Kanbanあたりでしょうか。その中でも私は、リーン(Lean)がイマイチよくわかっていないのです。いやほんとに。確かにいろいろ書籍も出ていますし、インターネット上でも調べればその説明をした…

But...Self-Organization Is Not Enough: 自己組織化チームに関する誤解とマネージャの役割

アジャイル開発の文脈において、自己組織化されたチームという概念がよく出てきます。これはアジャイルなマネジメントを考える上でポイントとなる一つの大きな概念である半面、誤解(時によっては過大評価)されていたり、またそれが故にマネージャの役割が…

アジャイル開発へのミーム学的アプローチ

アジャイル開発における知識やルールの伝播などについて、利己的遺伝子で有名なリチャード・ドーキンスの「ミーム」に例えることは、それほど新しい話ではありません。私自身はまだちゃんと読んでいないのですけれども、古くは、2002年(原書は2001年)のア…

Lulu.comで「世界を変える方法」を買ってみた

旧ブログでの以前のエントリーで、Jurgen Appelo氏のChange Management 3.0について紹介しました。 Always All Ways: [IT] Change Management 3.0その後、彼がその内容を小冊子にまとめてLulu.comで自費出版したということを知り、早速買ってみました。 Lulu…

仕事帰りにドラムサークルすると何が起きる?

イベントのお知らせ/ご紹介です。岡山出身で現在は都内を中心に精力的にライブ活動を行っているピアニストの妹尾美穂さんが裏の別の顔であるドラムサークル・ファシリテータとして、平日夜に異業種交流的な(婚活も?)ドラムサークルをどどーんと開催しちゃ…

書籍「民俗のふるさと」(宮本常一)

二人の常一 以前、「二人の常一」という表現をしたのは誰だったでしょうか。確かに私の周りでよく聞く常一という名前の人物には二人が存在します。一人は、宮大工の西岡常一(つねかず)、そしてもう一人が今回取り上げる書籍を書いた民俗学者の宮本常一(つ…

アジャイルなマネジメントについて考える必要性(書籍 "MANAGEMENT 3.0")

"MANAGEMENT 3.0"は、2010年に出版されたJurgen Appelo氏の著作です。彼のブログ(Agile Management | NOOP.NL)が好きでよく目を通しているのと、slideshareで公開されている彼のスライド群の中でもこの本の内容に触れているものが多いため、すっかり原著を…

書籍「課題管理システム JIRA入門」

このたび、アスキー・メディアワークスより書籍「課題管理システム JIRA入門」が発刊され、アトラシアンの大澤さんおよびリックソフト株式会社様のご厚意により、献本をいただきました。ありがとうございます。ツールを使いこなし、その効果を十分に引き出す…