仕事帰りにドラムサークルすると何が起きる?
イベントのお知らせ/ご紹介です。
岡山出身で現在は都内を中心に精力的にライブ活動を行っているピアニストの妹尾美穂さんが裏の別の顔であるドラムサークル・ファシリテータとして、平日夜に異業種交流的な(婚活も?)ドラムサークルをどどーんと開催しちゃいますよ!
「ドラムサークルって何?」とか「楽器なんて経験ないんだけど…」とか「どんな人が集まるんだろう?」……いろいろ考えることもあるかもしれませんが、難しいことは考えずにまずは体験してみましょう。
イベント概要
- 日時: 2012年4月9日(月)20時〜
- 会費: 2500円(ドリンク別 600円〜 ソフトドリンク/お酒あり)
- 会場: ホオキパ
http://www.hookipa.jp/
〒106-0032
港区六本木5-18-21 ファイブプラザビルB1
- ファシリテーター: 妹尾美穂
- 定員: 限定50人
- 主催者からのメッセージや申込方法その他詳細情報は、Facebookのイベントページ「仕事帰りにドラムサークル | Facebook」をご覧ください。(コメントの中に申込みメールに必要な情報なども書かれています。)
私の興味領域とドラムサークル
上で「難しいことは考えずに」と書いておいてなんなんですが、イベント紹介だけでは芸がないので、私自身がどういう視点でドラムサークルに興味を持っているかということについて簡単に触れておきたいと思います。
まずドラムサークルの効用だとか、セロトニンの分泌との関係だとかについては各種書籍やウェブサイト等でもいろいろ出ていますので興味があれば検索してみてください。
そんな中で私自身がここ1〜2年ほど興味深く見ているのが、DCFA(ドラムサークルファシリテーター協会)理事長でもあり、日本のドラムサークルの第一人者でもあるペッカーさんと神戸大学の金井壽宏先生の交流であり、その活動です。
金井先生と言えば、私は野田智義さんとの共著の「リーダーシップの旅」が好きなのですが、このブログの読者のみなさんの中には、岸良裕司さんとの共著の「過剰管理の処方箋」を読まれた方も多いのではないでしょうか。私自身は金井先生とは直接面識はありませんが、ペッカーさんから金井先生のお話をお聞きしたり、お二人のtwitterでのやりとりを拝見している限りでは、人勢塾でのリズム関連での取り組みとかタックマンモデルとの関係性とか結構わくわくするようなことが語られていて非常に興味深いです。
例えば、こんな感じ↓
ペッカーさんのドラムサークルを、人勢塾第4期で参加者に経験してもらいますが、リズムと健康の関係を実証し、このプログラムを作ったバリー・ビットマンはGoogleでいっぱいひっとします。ドラムサークルの動画もあり、ご高齢者参加者の表情もナイス。t.co/soCeAc6h
— Toshihiro Kanai 金井壽宏さん (@tkanai1954) 2月 15, 2012
私自身はドラムサークルに関しては、たま〜に一参加者として参加してストレス発散している程度なので偉そうなことを語る資格などないのですが、そんな私から見ていても、今年から来年にかけては、ドラムサークルのような活動がビジネスや経営の領域でも本格的にググーっと存在感を増してくるのではないかという気がしています。なんとなくね。
- 作者: 野田智義,金井壽宏
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/02/16
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- 作者: 金井壽宏,岸良裕司
- 出版社/メーカー: かんき出版
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書籍「民俗のふるさと」(宮本常一)
二人の常一
以前、「二人の常一」という表現をしたのは誰だったでしょうか。確かに私の周りでよく聞く常一という名前の人物には二人が存在します。一人は、宮大工の西岡常一(つねかず)、そしてもう一人が今回取り上げる書籍を書いた民俗学者の宮本常一(つねいち)です。今回、改めてリンクを貼るためにWikipediaを見て気がついたのですが、西岡が1908年生まれ、宮本が1907年生まれということで年齢も非常に近いのですね。
西岡棟梁についても、私が社会人になって間もない頃に「木に学べー法隆寺・薬師寺の美」を読んで、えらく感銘を受けたのですが、今日は、そちらではなく、宮本常一の本について書きます。
宮本常一と父の教え
宮本常一と言えば、主にIT系の方で羽生田さんの話を聴いたことのある人たちは、「あぁ、あの十箇条の餞の言葉を父からもらった人ね」、ということで記憶されているのではないでしょうか。私自身も最初に宮本常一のことを聴いたのは、羽生田さんの講演でした。宮本常一がこれほどまでにIT系のコミュニティ界隈の人々に認知度が高いのは、羽生田さんの功績と考えて間違いないでしょう。
しかしながら、一方で「宮本常一=父の教え10箇条」止まりで、実際に著作を読んだ人というのはそれほど多くないのではないでしょうか。実は私も、せめて「民俗学の旅」か「忘れられた日本人」くらいはいつか読もうと思いつつ手に取ることもなく今に至っています。ちなみに、その2冊については、棚橋弘季さんがブログに詳しい書評を書かれています。それを読むと、宮本常一という人物がどういう人物かとかそれぞれの本にどんなことが書かれているのかがわかったような気になれるかもしれません。
民俗学の旅/宮本常一:DESIGN IT! w/LOVE
忘れられた日本人/宮本常一:DESIGN IT! w/LOVE
民俗のふるさと:命令せられないであふれ出るエネルギーの根源
そんな中でつい最近、「民俗のふるさと」が河出書房新社から文庫化されて出版されたようですので、早速購入して読んでみた次第です。
前置きが長くなりましたが、本題です。まず、本書がどんな内容なのかというのを裏表紙から拾ってみると、
日本に古くから伝えられている生活文化を理解するには、まず古いものを温存してきた村や町が、どのように発達して今日に到って来たかを知っておく必要がある、という視点から具体的にまとめられた、日本人の魂の根底に遡る生活空間論。町と村の実態調査からコミュニティ史を描く宮本民俗学の到達点。
となっています。
本編自体には、町や村の成り立ちや仕組み、その中で生きる人々や慣習などがさまざまな切り口で記述されていきます。読みながら気になる部分を引用しながら感想を述べてみようかとも思いましたが、ちょっとそれは断念して、あとがきの中から2箇所ほど引用してみたいと思います。
…そうした慣習や行事は、時にはたいへん大切にされることがあるかと思うと、時にはお粗末にされ、またこれを消してしまおうとする努力の払われることもあるが、生活の中にしみこんでいるものとして、日常のなんでもない行為や物の考え方の中に生きていることが多い。
それが時にはわれわれの生活文化を停滞させることもあるが、誰に命令されなくても自分の生活を守り、発展させるためのエネルギーにもなる。ほんとの生産的なエネルギーというものは命令されて出て来るものではない。…
著者もあとがきの別のところで述べているように、こういった力が日本が敗戦から立ち直るのにつながったかもしれませんし、また、今回の震災あるいは過去何度となく日本を襲った震災からの復興を奥底から支えていたのかもしれません。3.11を迎えるにあたって、改めて「命令せられないであふれ出るエネルギーの社会的な根源」について考えてみるきっかけになる一冊だと思います。
- 作者: 宮本常一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/03/03
- メディア: 文庫
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仕事のやり方を考える時に心がけたいこと
世の中便利になったもので、今や、ちょっと検索すればアジャイル開発の事例やその他いろんな仕事のやり方に関する情報を見つけることができます。また、イベントや勉強会なども相変わらず活発に開催されており、他の人の仕事のやり方や考え方に触れる機会も多いと思います。今朝も、ITproで第1回 3割減の工期で「いつもの疲弊が無い」 - 実践!CCPMで工期3割短縮:ITproという記事が掲載されており、ついつい「やっぱり、CCPMだね!」などと思いたくなってしまいます。
ただ、そんな時代だからこそ、しっかりと心に留めておきたいことがあります。それは
- 自分の関わる組織や業務のコンテキストをちゃんと認識すること
- その上で自分の頭で考えること
です。
そしてそれを私自身も肝に銘じて忘れないようにするために、開発手法や方法論の説明やプレゼンテーションを行う際にしばしば引用する言葉をここで紹介しておきたいと思います。以下に紹介する2つのフレーズは、どちらも「ジョーカー・ゲーム」(柳広司)の中で結城中佐が語った言葉だったと記憶しています。私自身は、一つ目をプレゼンテーションの冒頭で「今日のメッセージ」として紹介し、二つ目を最後に「今日のまとめ」として紹介するパターンが多いです。
「貴様が何を信じていようがかまわん。キリストだろうがマホメットだろうがイワシの頭だろうが、勝手に信じるがいい。もし本当に自分の頭で考え抜いたすえに、それを信じているのならな」
「何かにとらわれて生きることは容易だ。だが、それは自分の目で世界を見る責任を放棄することだ。自分自身であることを放棄することだ」
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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