Always All Ways

Apologies, Glances and Messed Up Chances

優れた肛門科医のように行動せよ!? (Act like a good Proctologist.)

タイトルは釣りです(笑)。

全体最適と部分最適を考えるときの姿勢

この週末に読んだブログの中で、"Stop B*tching About Local Optimizations"というやや刺激的なタイトルのエントリがありました。
RisingTideHarbor: Matt Barcomb's Blog on Lean Agile Business Software Development: Stop B*tching About Local Optimizations
「部分最適についてぐちゃぐちゃ文句を言うのをやめよう」って感じでしょうか。
まぁ、全体最適とか言ってもどこまでを考えるのか、ある境界線内の全体最適を考えてもそれはより広い世界からすれば部分最適かもしれないですしね。そんなことでぐちゃぐちゃ言って麻痺状態になっているうちに、変化を起こしたい対象自体も変わって行ってしまいます。それならば、ある程度全体を(というかより広い範囲で)考えるにしても、そこに時間をかけすぎずに、まずは変化を起こしてみるとか、いくつか同時並行で影響を及ぼしてみるとかした方がいいんじゃないでしょうか?…というような話が書かれています。

で、この中で筆者がメタファーとして挙げているのがこのエントリのタイトルにつながるものなのです。

Act like a good Proctologist; consider the (w)hole, but treat the individuals ;)

敢えて解説はしませんが、もうおわかりですね。

LeanとかFlowとかの本質

私自身、常々思うのは、「各メンバーがそれぞれ自分の周りにおける部分最適を徹底的に追求することが、結果的に全体最適につながるような仕組みができたら強いよな。」ということです。本当にそんなことができるのでしょうか?いや、それは無理ですよね、きっと。
ただ、Leanの考え方とかバリューストリームマップとかKanbanとかの考え方は、そこに近づこうという試みとも考えられるような気がしています。それらは、ともすればシステム開発フェーズの部分最適の追求になりがちなアジャイルを「適度な全体観を持ったアジャイル」に拡張する役割を担ってきたと言えるのではないでしょうか?Leanの考え方は、アジャイルを企業活動全体の全体最適の視点に引き上げます。しかし同時にいわゆる「分析麻痺」(Analysis paralysis)になるのを戒め、ローカルな活動への着手を促します(←ここ、重要。そして活動からのフィードバックも。)
言ってしまえば全体最適なんてものは、どこまで問いつめてもキリがない話であるし、時間の経過の影響も受けてしまいます。そこで我々実務者に必要なのは、全体最適そのものを追い求め続けるのではなく、いかに「自分たちの個別の活動が全体最適(あるいは全体の改善)につながっているという自信・確信」が持てるかということではないでしょうか。そして、そのための仕組みがLeanだとかそういったやつらだと思うわけです。

おまけ

ということで、リーンと言えばもうすぐメアリーが来ますよ。
メアリー・ポッペンディーク「Leaders' Workshop (リーダーのためのワークショップ)」

  • 日付: 2012年4月9日(月)〜10日(火) :2日間
  • 時間: 10:00 〜 18:00
  • 開催場所: 株式会社豆蔵 トレーニングルーム ( 〒 163-0434 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 新宿三井ビルディング34階 )
  • 価格: 20万円 + PDU発行の場合は事務手数料5600円を申し受けます
  • PMI日本支部様のご協力により、PMP® 14PDU (カテゴリA) が獲得いただけます。
  • 主催: Poppendieck.LLC & アギレルゴコンサルティング株式会社

詳細は下記のリンク先をご参照ください。
メアリー・ポッペンディーク「Leaders' Workshop (リーダーのためのワークショップ)」 4月9日〜10日 (同時通訳付き) - アギレルゴコンサルティング株式会社
事前予習が必要なトレーニングのようですので、お早めのお申し込みが吉!